櫨文化協会とは

ごあいさつ

櫨を守り育み、心にあかりを灯す

 毎年秋、鮮やかな紅葉をする櫨(はぜ)は、その実が和ろうそくや鬢付けの原料になることから、江戸時代より九州・西日本の各藩で盛んに奨励栽培されました。

 しかし明治時代は9万トンあった櫨の実の生産量も現在では100トン足らず。櫨並木や櫨畑は数えるほどしかなく、各地の櫨の木は激減しています。

 櫨は日本でしか栽培されていないため、櫨がなくなることは日本独自の文化のあかりの一つが消えることに他なりません。

 櫨を守り育てることは人々の心を灯し、ほのかに照らし続けることでもあります。

 このような状況から、私たちは日本各地にある櫨の生産活動の持続的な発展を促し、広葉樹である櫨を生かした地域の環境保全及び、伝統文化の継承に寄与するために、櫨を守り育む活動を行っています。

 

櫨文化協会 会長 矢野 眞由美